失業給付の手続き
前回も書きましたが、失業給付は退職したからといってすぐにもらえるわけではありません。
色々な事務手続きや待機期間などがあり、自己都合退職の場合は順調にいって『公共職業安定所に行ってから約4ヶ月後に支給される』ことになります。つまり、公共職業安定所に行くのが遅れればそれだけ給付をもらえるのも遅れることになるのです。
そんな理由から雇用保険の手続きは早めに済ませるのが吉です。
「えー、4ヶ月も待ってられないよ」という声もでてきますが、相手はお役所ですのでそんな文句は聞いてくれません。
・・・と思いきや、実は抜け道もあるようです。
退職の理由は自己都合であっても、社内でいじめにあったとか残業がひどすぎるなどの「そりゃ辞めてもしょうがないな(´・ω・`) 」という明らかな理由がある場合は例外的に支給を早めることもできるそうです。
といっても、これはその実態が明確に分かる場合であって、一般の場合には難しいでしょうね。
失業給付をもらうまでの道のりは次のようになります。
(1) 公共職業安定所に行って求職申込手続きをする
雇用保険被保険者証、雇用保険被保険者離職票1と2をもって公共職業安定所に行きましょう(これらの書類は退職してから10日くらい後に会社から送られてきます)。印鑑、身分証明書、預金通帳、証明写真も忘れずに。証明写真はスピード写真でもOKです。
このときは簡単な質問を受けて、今後の手続きの説明を聞くことになります。
質問されることは「お住まいは○○でよろしいですね?」とか「パソコンはできますか?」とかの簡単なこと。
無難にこなしてください。間違っても「再就職する気はありません」なんて言ってはいけません。
失業給付がもらえなくなっちゃいます。「働きたくてたまらない」オーラをだすことを心がけましょう。
終わり際に「次は○日の○時にきてください」と言われます。
混んでいるときは結構待たされるので、1,2時間くらいはかかるとみておいてください。
(2) 2週間くらい後に失業給付の説明会に出席
遅刻しないように行きましょう(遅刻したら必ず電話しましょう)。ドタキャンすると怒られ、失業給付が遅れる可能性もあるので要注意。
2時間ほどの説明会。
(3) 給付制限期間に入ります。
自己都合退職の人は3ヶ月間。
毎月決められた日に公共職業安定所に行き、「再就職活動をやってたよ」と報告をすることになります。
この『再就職活動』ですが、新聞の求職情報を見ていたとかだけでは認められないとのこと。
これが認められなければ失業給付をもらうのがいつまでもできなくなります。
「転職サイトに登録をし、エントリーシートを出した」とか「OB訪問をした」くらいを言っておきましょう。
(4) 受給スタート!
3ヵ月後の認定日から1週間後に自分の口座に失業給付が振り込まれます。
でも最初の金額は数日分だけなのでほんのわずか・・・。
もう少し厳しい生活は続きます。