みんなの退職・転職体験談

退職するときってすごく悩みますよね。退職・転職活動はどうやったのか、そして退職の決断は正しかったのか?退職活動の裏話など、みなさんの退職・転職活動の参考になればと思います。

東洋経済の特集 前半「第二新卒の転職市場」のレポ

   

『つかめ!転職力』
東洋経済の6月10日発売号ではこのような題で、第2新卒だけでなく35歳以上の転職市場の実態について、併せて30ページの特集記事で事細かに説明されていました。

まだ読まれていない方は購入でも立ち読みでもいいので、ぜひ本文を読んでもらいたいです。

今回はその記事概略と感想を簡単に書いていこうと思います。
前半「第二新卒の転職市場」と後半「中堅者の転職市場」の2回にわけてアップ予定。

特集の見出しはこうだ。
「15年ぶりの売り手市場到来!」

「これまでの新卒採用抑制や景気回復の影響か、企業の20代後半~30代の人材への求人ニーズは15年ぶりのビッグウェーブとなって押し寄せている」として、まずは第2新卒世代の転職市場が新たな局面を迎えていることが説明されてました。
インテリジェンス執行役員「日本の転職市場の転換点は今かもしれない」。
リクルートージェンシー担当者「もはや第2新卒への需要は潜在的なんかじゃない、すでに顕在化してますよ」。

こんな声の正当性を示すデータもいくつかでてきているらしい。
例えば、4月の求人数は約6万5000人であったが、これは3年前の同月比で2.4倍の数値であり、2003年9月以降前年比で伸び率が20%増を下回ったことがないのだそうだ。
企業の求人需要が供給をはるかに上回っているのが今の実態というわけです。

記事内では各業種の大手企業の中途採用実績が表で示されていて、2000年度との比較でその割合は数倍にまで跳ね上がっており、いかに企業が中途採用ニーズを強く抱いているかがよくわかります。
「新卒採用をベースにしながらも、若年層の要因補充が急務となっている」といったコメントも多数見受けられた。

ただ、一方でこんな指摘も。
インテイジェンス担当者「月2万数千件の求人に対し、転職が決まるのはわずか800人。転職制約自体は増えているが、転職希望者の中でもいくつも内定を取れる勝者とそうでない敗者とに分かれだした」。
つまり、つまり企業の中途採用ニーズは強まってはいるものの、採用基準自体を下げているというわけではないということらしい。採用基準ハードルを越える者を企業がなかなか見つけられないことが現実の問題として残る。

記事では転職に成功した人の事例や心構えを紹介。
「逃げで次の会社を受けたら飽きっぽいダメなヤツと見られる」とか「長期的なビジョンで転職を考えよ」など、専門家インタビューによるアドバイスも掲載されていて読んでて「ふむふむ」と納得。

我究館会長の杉村氏は、「まずは最初の会社で3年頑張ることが大切」といわれている石の上にも3年説を否定しつつも、「嫌だから辞めよう」とか「上司が嫌い」での退職は意味がないと指摘していた。
杉村氏「仕事は作っていくものですよ。いわば、ディズニーランドとヨットの違い。ディズニーの乗り物はカネ払って楽しんで終わりだけど、ヨットは自分で操縦して、自分次第では遭難するし死んでしまう。それは仕事でも同じ。石の上にも3年というのが本当にナンセンスなのは、それは自分で仕掛けずに待っている人の話だから」

氷河期時代を抜け、若年層には追い風になりつつある転職市場。
しかし、ただその風潮を受け「なんだかつまらないし転職してみようかな」という安易な考えでは「ここも思ってたのと違う。他にいこう」と不本意な結果になってしまう。
自分の将来のキャリアビジョンをどこまで描きだせるかが、今のこのチャンスを活かせるかどうかの分かれ目になりそうな気がした。

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